「ブログ収益化構想」個人コンサルを最終目標にするネットビジネス戦略
「ブログ収益化構想」を読んだので、感想をメモします。
2004年~2007年あたりの米国の最新戦略を解説したeBookを翻訳した本です。
米国で2007年に出たeBookのようです。
2014年前後まで日本でも似たような情報商材がたくさんありました。
特定テーマのエキスパートとしてブログ発信を行って、メルマガ登録をしてもらって、メルマガ読者に個人コンサルを売る。
だいたいこんな流れです。
最近はこの手のやり方が乱立していて、メルマガ登録する人がめっきり減っています。
しかし、個人で行うネットビジネスの王道パターンなので、この手法は残り続けると思います。
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2007年に出たeBookとしては、先見の明にあふれる内容です。「たいしたものだな」という印象。
個人が個人に「パーソナルコンサル」を売る。これが一番金になることを予言しています。
印象的な点をまとめます。
エキスパートモデルを選べ
ブログ収益のモデルをマガジンモデルとエキスパートモデルに明確に分けています。
- マガジンモデル:大量の記事配信で大量のトラフィックを集め、広告で収入を得る。
- エキスパートモデル:得意分野のエキスパートとして発信し、コアなファンから何度も収入を得る。
マガジンモデルは個人では無理だと指摘しています。
人を助けることをモチベーションとせよ
これは至言。
金を目的としたブログで成功するのは本当に不可能。
ブログ更新は金を目的にすると絶対に続かないものです。
収益性のないマーケットを選ぶな
やはり収益性のあるテーマと、収益性のないテーマがあります。
間違ったニッチを選ぶとどう頑張っても収益はうまれません。
お勧めのジャンルは、愛、健康、金融、ぜいたく品の4つとのこと。
柱となるコンテンツ
- ハウツー記事
- リストスタイル(ランキングや「3つの~」のような数字タイトルの記事)
- 定義や意味を自分の言葉で解説する
- 技術に関して、グラフや写真を使って解説する
- 物議を醸すテーマについて自分のユニークな意見を述べる(今でいうなら炎上商法?)
- シリーズものの記事(読者の問題を複数の記事を使って解決。いわゆる自ブログのまとめ)
いやー、驚きました。
エキスパートブログ記事のパターンをしっかり網羅しています。
その他にもいろいろあります
メルマガ登録してもらうコツ。
トラフィックを増やすコツ(他ブログに顔を出して宣伝する等)。
メルマガ読者に何を売って収益化するか(コンテンツ直販だったり、個人面談だったり)。
この本の内容は、10年前の2007年時点なら2万円の情報商材で通用します。
ただ、今となっては、多くの人がやっていてことでもあり、目新しさはないですが。
それでもよく整理されています。
個人的な見解
この手法の肝は、金のある人がターゲットだということ。
ノウハウを買うために2万3万の金を出せる人を相手にする。
貧乏人を想定していると、1千万とか1億稼げるイメージがわきません。
世の中には、上級者から直接アドバイスをもらえるなら、5万円10万円払う人がたくさんいる。
そういう人をターゲットにする手法です。
言い換えると、普通のコンサルタントとあまり変わらないです。コンサルタントのネットバージョンです。
クリック報酬広告とかアフィリエイト広告とか格安のeBookとかでは、たかが知れた儲けにしかならない、というのが本書の考え方。
逆に言うと、コンサルを志向していない人にとっては、それほど役に立つ手法ではありません。
私もちょっと二の足を踏みます。
私の性格的に、顔出しでブログ発信して、ノウハウ売ったり、個人コンサルしたりっていうビジネスをする気になれないから。
まあ、それはともかく、手法としては一読の価値があります。たとえ10年前の情報でも本質はそれほど変わらないので。