中国のネット通販起業もアフィリエイトと同じだった
昨日のNHKスペシャルで、中国のネット通販を特集していた。正確には、ネット通販で起業をしている若者たちの特集。
簡単に内容をまとめると以下。
- 中国でネット通販が爆発的に拡大している。
- 貧しい山間部でもネット通販でショッピングを楽しむようになった。
- 中国政府は、若者の雇用の受け皿として、ネットショップ起業を推し進めている。
- 中国の若者は、成功を夢見てタオパオへの出店起業をしている。
- 競争が激しいので、撤退する者も多い。
起業している若者たちへの密着取材が面白かった。
みんな頑張ってるな~と共感した。
私もかつてネット起業して失敗し、今では中年になってしまったが、アフィリエイトで成功を夢見ている。
プラットフォームでのポジション競争
中国のネット通販は、アリババが運営するタオパオがプラットフォームになっている。
起業した若者たちは、何らかの商品を仕入れて、タオパオに出店していた。
構造的には、楽天への出店に近いように見えるが、実は違う。
楽天への出店は、それなりの固定費がかかるから、独自商品を仕入れる力がないと出店しても意味がない。
タオパオ出店での仕入れは、大量生産の卸から商品を選ぶだけだった。
中国のタオパオ出品で何が競争になるかといえば、いかに検索上位を勝ち取るかということ。
検索上位になるためには、顧客から好意的レビューを集めなくてはならない。商品はそのための手段でしかない。
ビジネスはゲームだと痛感した
タオパオに出店する通販ビジネスは、アフィリエイトと同じだと思った。
アフィリエイトはキーワードで切り口を探す競争だが、検索上位を目指すという意味でタオパオ出店と変わらない。
何より、プラットフォームに依存して、競合と熾烈な競争をさせられているという、基本構造が同じ。
これは会社に入っても同じだ。会社組織に依存して、社内や社外と競争させられる。
これを不毛感と思ったら勝てない。成功を目指すゲームとは、そのようなものだ。